C型肝炎・やっとこさ治療開始。

C型肝炎2型キャリア。インターフェロン+レベトールでの治療後、半年で再燃。15年9月からソバルディ開始。

副作用

退院してから、週1回インターフェロンと毎日、レベトールの服用。
主治医からは特に食生活の注意も無く一応、生物は控えましたが治療開始前と変わらない生活をしていました。

仕事をしながら治療を受けてましたから、貧血が酷くなるに連れて、歩くスピードが遅くなったり、動作が鈍くなっている事に気づいていました。
自分なりに工夫し出勤時間を少し早めにたり、仕事中に急ぎたい用事が有って小走りに走っると息が上がってしまっても、病気じゃないから、副作用は軽い方なんだからと言い聞かせながら続けました。

鉄分を取れないので貧血は改善しませんでしたが、インターフェロンを打った後は2、3日、軽い風邪のような症状と微熱が有るかな程度でした。
脱毛が始まったのは3ヶ月位経過した頃でした。手櫛で髪の毛をちょっと梳いたくらいでも必ず抜けてしまい、頭に触れている自分の指の感触や温度をダイレクトに感じて、薄くなっている事を実感する。
冬の寒さも頭で感じてました。
以前にも書きましたが、眠る時に部屋の暖房を切ると頭が深々と冷え、鼻まで冷えてしまってました。
そうなるとな寒くて寝付けない上に、毎日、髪の毛を洗っていてもどうしても頭皮の匂いが気になる。
汗っかきで特に頭に汗をかくんですが、薄毛になるまでは「近くに行ったり、風向きで良い匂いがする。香水を付けているの?」と良く言われるくらい普通のコンディショナーでも香っていたらしく、香水いらずだったのですが、薄毛になってから少し汗をかいても皮脂の匂いがしている気がしてました。
皮脂の匂いは髪の毛が薄くなり、頭皮を覆って匂いを防いでいた物が無くなってしまったせいなのでしょうが、コンディショナーが留まらず、スルスルと落ちてしまう程に薄くなった自分の頭。
薄毛を周りから指摘される事はなかったですが、副作用だから仕方ないと思いつつ、何処まで抜けるんだろう、薬が終わったらちゃんと戻ってくれるんだろうかと思ったり。
薬効効果=副作用と思っているせいも有り、副作用が有ると言う事は薬効効果が有ると言う事だからと思ったりしてました。

同じ病棟に癌で入院していた方が抗がん剤の副作用が全く無く、食欲旺盛で他の方から羨ましがられていたましたが、抗がん剤の効果が上がらず、癌細胞が小さくならないと聞いてもいたので、副作用が軽い事が心配になったりしてました。
担当医が言っていた20%の人が再燃してしまうと言う言葉を思い出したりもして、インターフェロンを減らしている事が気になり落ち着かない。
楽天的と言われる私の性格でも予後が不安で気持ちがあっちにフラフラ、こっちにフラフラしていたような気がします。
病が人を選ぶ訳ではないように、あれこれ考えても仕方ない事だと理解しいるのに「著効」となって欲しい思いは有りました。

筋肉注射を続けると通常は周囲が硬くなると言われてますから、私も硬くなっていたのかも知れませんが気になりませんでした。それより、毎週の採血の方が気になりました。
毎週の採血で血管が硬くなったり、、潰れてしまっては緊急処置が必要な場合に患者もメディカルスタッフも困ってしまう。

大学病院ですから、毎日、膨大な数の患者さんが採血している訳で、その中で採血頻度が高い患者がいたとしても採血する技師さんは毎回違う人なのだから考慮する事は不可能だろうと判断。
実際、採血に使う血管は採りやすそうな血管なのだと思いますが、人によってはそれも1本だけではないですしね。

念のため、検査技師さんに出来れば血管を変えた方が良いかどうか確認。可能な限りその方が良いとの返事。それならば自衛しようと言う事で体質で血管が細く、採血し辛い血管で検査技師さんには気の毒だと思いつつ、左右の腕を交互に出して採血して貰ってました。

肌の調子も良くなくて頭皮に余計な刺激を与えたくなくと思ったのでこの間はカットだけしてました。元々、白髪が殆どないのと、肌が弱いので生まれてこの方、カラーリングをした事がないので、抜けていく髪の毛を見ながら、これだけは良い事だと思ってもいました。

気持ちが不安定だったのだと思いますが、注射は子供の頃から好きではないけどが怖いと思った事が無かったのに採血とインターフェロンの注射が続くうちに今までは感じなかった感情になるようになりました。採血室で注射器を見ると嫌な感情がわきに注射針の傷みに過敏になってしまってました。人間は繰り返される痛みには有る程度慣れると言われていますが、私は逆のようで、繰り返される痛みには過敏になってしまうようです。

元気で楽しい毎日では有りませんでしたが時には自分で知らない自分を発見した気にもなり、それはそれで楽しかった気がします。