C型肝炎・やっとこさ治療開始。

C型肝炎2型キャリア。インターフェロン+レベトールでの治療後、半年で再燃。15年9月からソバルディ開始。

ソバルディ+コペガスの副作用だったのかも。

ソバルディ+コペガスを飲み終えてる前に引いた風邪で何時もと違う違和感を喉から鼻にかけて感じてはいました。風邪の咳は肺や全身でしている感覚だったのですが、ソバルディ+コペガス服用中は最初は何時もと同じだったのに体が治って行くと咳を喉でしている感じになり、鼻の奥が張り付いているような違和感が有りました。

喉仏の所に何が絡まる感じで声が枯れてしまい、喉飴や水出し緑茶で良くなったと思ったら、喉の痛みが復活。鼻も湿っぽいと言うか鼻水が少しで出て、クシャミや咳も出る。風邪を引くと長引くとはいえ、さすがにこれは違うかもと思ってはいたのですが、とにかく今はソバルディ+コペガスを飲み切る事が重要だと様子を観ていたのですが、喉を使わなくても喉の痛みを感じるので担当医に相談した所、ソバルディ+コペガスを飲みきってから耳鼻咽喉科を受診する事を勧められました。

ソバルディの副作用の一つに「鼻咽頭炎」があるそうで、国内試験で31%発生したそうです。服用がやっと終わった所ですが、喉の痛みと咳はなくなり、治りきらなかった声も復活してます。服用中に風邪を引かなければならなかったのだと思います。運悪く、と言うか気温の変化に弱いので、引いてしまった風邪のせいで、副作用を誘発してしまったのだろう思っています。副作用なら可逆的ですから、服用が終われば治ると言う事で、年内は様子を見る予定です。

やっとソバルディ+コペガスの服用が終わったばかりですから、安心するのはまだまだ先の事なのに、気持ちはこれで良くなった筈と思ってしまいます。安心してしまって結果が悪かったらショツクを受けるのは自分ですから、駄目だった時の事も考えて置かなければと情報収集をしてますが、C型肝炎に関しては経口新薬の話題が多く、夢の薬のように言われているだけで、無効化したと言う情報がないですね。始まったばかりの治療法方ですから当然ですけが。

このブログはインターフェロン治療を始めた頃に、その都度、書く予定でしたが、思った程の副作用もこれと言って目新しい事もなく、半年の治療を終えてしまったので、再燃するまでは放置してました。再開して、一気に書き上げてしまいましたが、書くに当たって一つ決めていた事が有りました。それは血液検査の結果を載せないです。

加齢や生活環境、検査する時の体調、個人差よってはどうしても基準値を上回ってしまう事も有りますし、検査する医療機関によって異なってしまう物。元々の数値が極端に高くないですし、肝炎である事以外、他に疾患のない自分の検査結果は参考にならないと思っています。自分としては出来れば全ての数値が最小値に近い事が望みですけれど、加齢と共に難しくなりますね。

血液を定期的に採るのはデトックス効果が有ると聞きます。と言う事はこの一年以上でした採血は体に良かったかしらと思います。献血も出来ないのですから、採血でもしない限り自分の体から血を抜く事はないので、「瀉血」とは行かなくても何かしら治療に良い影響を与えてくれていたのなら嬉しいなぁ。

ギリアド・サイエンシズ社が新しいNS5A阻害剤ベルパタスビル(velpatasvir、GS-5816)を開発したそうです。1型~6型まで高い著効率の新薬でリバビリン不要のソホスブビル・ヴェルパタスビルの合剤との事。現在のハーボニーと同様、12週の服用で効果が期待出来るのだそうです。
www.gilead.com


日本で承認されるのは何時なのか不明ですが、C型肝炎の最後の経口新薬となるのかも知れないですね。

ソバルディ+コペガス 終了。

服用中の84日間、たまに、薬、飲み忘れてないかしら?と不安になり残っている薬の数を確認したなんて事も有りましたが飲み忘れる事なく終了しました。毎日、忘れてはいけない事がなくなってやはり開放感が有ります。
それ程、意識してはいなかったのですが、緊張していたのでしょうね。

今の所、体調にこれと言った変化はなく、治療する前より良くなっているで有ろう肝機能を実感出来ません。数値に大きな変動がないと快調になったと感じないと言う事なんだろうと思います。顕著な変化は感じられなくてもこのままの状態が続いて欲しいです。

TPP=環太平洋経済連携協定で決まったバイオ医薬品開発データの保護期間が最短5年、最長8年。これによって医薬品の価格が下がると言われてますが、ソバルディ、ハーボニーを開発したギリアド・サイエンシズ社はジェネリック医薬品の開発を行っていない、新薬の開発のみをしている製薬メーカーだそうですから価格が下がる事はないですね。今回の新薬の価格設定が高いのも、TPPを見据え、ジェネリック医薬品を開発しない企業として、研究開発費を早期回収する必要が有ったのでしょうね。

ギリアド・サイエンシズ社の会長兼最高経営責任者; ジョン・F・ミリガン氏はインフルエンザ薬タミフルの研究開発者なのだそうで、2年前、ギリアド・サイエンシズ社が日本市場に参入した時は「日本のC型肝炎は3年ほどで撲滅できる」と宣伝されていたそうです。医学的な解釈は別として確かにその通りになりつつ有りますね。ギリアド・サイエンシズ社はソバルディ、ハーボニー薬により業績が急上昇。去年世界のトップ10入を果たしたそうです。

今も税金も健康保険料も払い続けていますが、今までは払うばかりで何か還元されたと言う事は有りませんでした。インターフェロンやソバルディ、ハーボニーの治療を受けて、始めてこれまで払った税金が還元された実感が有ります。それもかなり、高額な還元を受けられたのですから、海外に比べ手厚い保護が有る日本の助成制度に感謝しています。治療を始めようと思ったのは時間に余裕ができインターフェロンの副作用が酷くてもなんとか乗り切れる状態だったからで、インターフェロン治療が済めは終りと思ってましたから、再燃で再治療となって、またインターフェロン治療を受けなければならないと言う事になっていたら、断念したと思います。次の治療が経口新薬で受けられて治療はやはり今だったんだなとも思っています。

社会保障制度はTPPの対象外ですが、日本の薬価改定は現行は2年に一度。(一年に一度に変更しようと言う動きも有りますが)前回の改定が平成26年4月1日でしたから、現行のままだと来年4月に改定されます。改定されるのは薬価だけではなく、診療報酬も同時に改定されて、初診料等も変わります。TPPは早くて来年の春に実施と言われてますから、ギリアド・サイエンシズ社次第でソバルディ、ハーボニーの薬価が上がってしまう可能性が有ると言う事ですね。現在でも全ての感染者がこの経口薬を使ったら国の負担は2兆円だと言われているのですから、助成も月1万~2万ではなくなって、若干は負担額が増えるのかも知れない可能性も有りと言う事かと思います。

今後、どう変わるかは分かりませんが、C型肝炎の検査を受けた事がない方や感染は知っているけれど…と治療を躊躇している方には早めの検査、受診をお勧めします。

服用が終わっても。

その効果は年越しで判明します。

年内に知りたいとは思いますが、服用している間の採血の結果ですから「ケンシュツセズ」は変わらないであろう、それならば服用終了後、1ヶ月の結果の方が重要と言う担当医の判断ですね。

ソバルディの医療費助成開始は今年の5月。実質まだ半年なんですね。1型のハーボニーは9月だからこちらもまだ3ヶ月。インターフェロンフリー治療が助成されるようになって1年3ヶ月の間に本当に目まぐるしく変化したんだなと思います。

医療費助成開始で早々に服用を開始された方は既に服用を終了して「著効」となっていらっしゃる方が多数のようで、続く私も、これから治療を始められる方々も先を行っていらっしゃる方達の結果が良い事が嬉しい希望となります。皆様が一年後に「寛解」となりますようにと本気で願っています。

11月に発売された「ヴィキラックス」の助成も開始されたのですね。「肝炎治療医療費助成制度」は各都道府県で導入され、制度に大差はないようですが、インターフェロンフリー治療が始めてと言う条件が付き、インターフェロンフリー治療が無効化となってしまった場合に関しては今の所、他の経口薬で2度目のインターフェロンフリー治療が助成となるかは明記無しで「助成となるか判明するまで治療は受けないで欲しい。但し、他の公的保険制度では再治療可」となってます。

東京都が「C型ウイルス肝炎に対して行われるインターフェロンフリー治療歴のある方が、他のインターフェロンフリー治療薬を用いた再治療を行う場合について、平成27年12月1日以降に治療開始したものが助成の対象となります。平成28年3月31日までの間に再治療の申請を行う方は、お申し出に基づき、医療費助成の開始日を平成27年12月1日までさかのぼることができます。」と明記しているので、恐らく、いずれ、他の都道府県も同様になるのではないかと思っていますが、どうなるかは不明。現在の経口新薬が著効率が高いと言う事は著効しなかったらマイノリティの2型の中のマイノリティになるんだなと考えてしまいます。社会的少数者となると何かと面倒な事が発生してしまうから特に治療に関しては避けて通りたいですが。

「肝炎治療医療費助成制度」は肝硬変には適用しない制度なのかどうかが良く分からず、色々と調べてみても、やっぱり分からず…。出てくる言葉は「非代償性肝硬変」=肝臓が機能を十分には果たせなくなった状態=肝硬変ではないのかしら?と素人は思うのですけど、要はウイルス性の肝硬変には適用、アルコールや脂肪肝が原因の肝硬変には適用しない制度と言う事でしょうか?C型肝炎が肝硬変、肝癌の一原因と分かるまでアルコール性肝硬変、肝癌はお酒の飲み過ぎが原因と言われていた頃はお酒を飲み過ぎなくても進行形で痛んでいた肝臓だったのに適切な治療が受けられなかった方が多数だったのかしら。

今はアルコール性肝硬変、肝癌はアルコール依存症の場合なのかなと思いますが、漫画家・西原理恵子さんと元夫の鴨志田穣さんの映画を観た事が有りまして、映画そのものは悲壮感を感じさせる作りでは有りませんでしたが、美味しくもない、楽しくもない、血を吐いてまで、失禁してまでお酒を飲み続けると言う実態に言葉が出ませんでした。アルコール依存症に関しては本人が好きで体も精神も壊すのだったら、どうぞお好きにと思いますけれど、家族がいて、お子さんを泣かせる事もなんとも思えな程、お酒が全てなら、一人でどこかに消えていなくなれば良いのにと思ってしまいます。

幼い子供にお酒飲まないでと泣かれても止められない人に理解や共鳴はどうしても出来ませんが、映画の中で西原理恵子さん役の女優さんが専門医に「本人は戦場で壮絶な経験をしている」と話しても医師が「患者さんはトラウマみたい事を言いますけど」とあしらってしまうシーンが印象的で家族や本人は理由が有ると思いたいけれど、専門医からみれば飲む理由付けをしているだけなのだから理由はどうでもよし、過去よりこれから飲まない事が重要で絶対。

患者さんと家族対医師の間に凄く距離感が有る気がして、「これで治療が上手く行くのかしら、だから繰り返してしまう人が多いのではないの?」と思いました。やたらと健康的な浅野忠信さんが鴨志田穣さん役だったせいも有って自分がイメージしているアルコール依存症の方のイメージとは合いませでしたから、余計に「元奥さんの話しもちゃんと聞いてあげようよ」と思ったのかも知れません。この映画を見て西原理恵子さんと元夫の鴨志田穣さんは数少ない例なのでしょうけれど
好き勝手して、暴言、暴力、経済的な破綻、家庭崩壊、家族の人生も崩壊させて、身内は元より他人も含め、周囲の人、全てを徹底的に傷つけて、破壊し尽くしても、最後を家族に看取って貰えるアルコール依存症の人って幸せだなと思いました。

時折、帰宅ラッシュの電車の中でお酒を飲んでいるサラリーマンを見かけると「電車の中でお酒なんてマナーの悪い恥ずかしい人。そんなみっともない事しないで家で飲めば良いのに」と思いながらも見てはいけない物を見た様な気になってしまい、こちらが落ち着かないのですが、そう言う方は連れはいないで一人で乗っていて、目だけはギラついているけど暗くて疲れたというか見るからに不健康そうな風貌をなさっていて、今思えばアルコール依存症の方だったかもと思います。依存している認識を持てないのが依存症なのだそうですが、タバコが止められない自分も根本は同じ気がするのですが、依存している事は自覚してますから、依存症にも色々と有るのでしょうね。

C型肝炎の治療が上手く行ったら、次は禁煙を頑張ろうと思っているのですが、はてさて、上手く行きますやら。

巷で言われている体に良い物

最近はTVの健康番組でこの食材の以外な効果なんて事もよく放映されていて言われていますね。健康療法に興味がない訳では有りませんがあれこもこれもと実行していたら、生活する事が大変になってしまうので、そういう番組を観ても「明日から実行してみよう」と思うタイプでは有りませんが、試して観て飽くまで個人的な実体験としてこれは良いと思ったのは水だし緑茶です。

我が家は母がお茶好きで夏場は緑茶を冷やして飲む習慣が有りましたが、一旦、湯で淹れた物を冷やしていました。子供の頃は出がらしのお茶の方が好きて冷やすと渋くなる冷やしたお茶が嫌で麦茶にして貰ってました。

水だし緑茶は治療開始前から始めたのではなく、退院後、仕事を再開した時に歩かない生活をしていたせいか、ちょっと多く歩くと足の指先が熱を持って鈍痛が有り、足に疲労感が有ったので、なんとなく始めたら思いの他、効果が有って、水だし緑茶を飲むと翌朝には、指先の熱や鈍痛、足の疲労感が無くなってました。コーヒー好きでついつい飲んでしまう飲み過ぎを防止する為にも、カフェイン無しの水だし緑茶は良いかもと考えて、何時ものお風呂の前と後の水分摂取を水だし緑茶に変えました。たまに、足に疲労感が有ってお茶葉が切れてしまい、飲まないと翌日に疲労感が残ります。特に、疲労感がない時は飲んでも、飲まなくても大差は実感出来ませんし、他に肌が綺麗なったと言う事も有りません。長引く風邪で、今までとは違う喉の不調を感じていよいよ、担当医と相談して、他の科に行こうかと思った時にも意識して飲み、喉の調子と咳が劇的に良くなりましたが、余りに喉の調子が悪く、声がかすれてしまい普段は食べない喉飴も食べていたので、水出し緑茶の効能かは不明です。今の所、私の場合は、歩き過ぎた時の足の疲労感限定で効果を実感しています。

体に良い食生活は必要だと思いながら食生活より飲酒の方が如実に数値に表れた若い頃の実体験が有るので、肝臓に疾患が有るとビタミン群不足になる、肝臓の回復にはビタミン群と抗酸化作用の有る食事が必要と言われている事は知っていますが、普段の食生活で意識して取り入れなくても摂取できる物が殆。毎日、同じ物でないと言う程の偏食ではないのだからお酒に縁のない生活を続けて、極端な食生活をしなければ良いと思ってます。

そんな私でも祖父や母が脳梗塞を患ったので、水分は積極的に摂るようにしています。昔から就寝前の水分摂取は浮腫みの原因になるから控えた方が良いと言われ続けて来ましたが、体質として今で言う低体温症で低血圧ですから代謝は良くないのだろう思ってますが、眠る寸前まで水分を採っても浮腫んだは有りませんでした。でも、この一、二年は年齢のせいか体が冷えているとたまに、手足の皮膚が少し突っ張る感覚が有ったりして、「もしかしてこれが浮腫んでいると言う事なのかしら?」と思う事は有ります。

昔、歯医者さんを受診した時に口を開けた途端に「あなた、低血圧でしょう。低血圧の人は冬の方が血管が開くから治療は冬の方が良いんだよ」と言われた事が有ります。この時は問診標の内臓疾患有無を無しにして、歯医者さんから「低血圧なんだから内臓疾患有りにしないと駄目じゃないか」と叱られてしまうおまけも有り。確かに、健康診断等で血圧を測定してくれる看護師さんが2度観し、もう一度測らせて欲しいと言い、結果が変わらずで「食事の後出し、動いているのにね」と言うくらいの低血圧ですが、朝の寝起きは悪くても起きられない事はないし、未だに低血圧が内臓疾患なのかは不明でその後、他の歯科さんで同じ事を言われた事は現在まで一度も有りません。入院中は低血圧で安定しているので問題無しと言われたのだから、低血圧を内臓疾患と考えなくて良いのだろうとは思ってはいます。今回の治療開始を秋からにしたのはこの時に事を意識して、冬の方が治療効果が上がるかもなんて事では全然無く、真夏の通院が嫌だっただけです。

この時の歯医者さんや4、5年前の勤務先の健康診断で脈拍を測ってくれた医師に「不正脈が有ると言われた事はないですか?」と言われた事は有りますが、何れも一回だけで、C型肝炎治療中には一度も言われていないので体調によりたまにそんな事にもなっているのが人体で生きている証と思って不正脈にならない食事はしていませんが、肝臓にだけは少しだけ為になる食生活をしようとは思ってます。

「化血研」の問題とジェネリック医品薬の問題はどう違う?

熊本の大手製薬会社「化血研」で製造過程の一部が、厚労省が承認した方法と異なる事が発覚とニュースで知りました。今は自分も投薬中の患者の一人ですから、こう言う問題には敏感になります。

C型関連の医薬品でこの企業が製造した物はないか確認しようとしても報道の影響でWebがダウンしたのアクセス出来ず、確認出来ませんでしがB型関連の医薬品では国内シェア約8割を製造している企業だそうです。医療の世界にも流行、廃れがあって、特定の疾患が爆発的に増えると、専門医や研究者を目指す人が増えます。血液製剤やワクチン製造している製薬会社は薬害問題発生後、血液製剤の止血止め等の市販薬の製造、販売が禁止されたり、ワクチン治療が廃れてしまい、業界が縮小してしまったので今は競合相手が存在しない業界なのかなと思います。

薬害エイズで感染した方の中には同時にB、C型肝炎にも感染してしまっている方が多数だと聞きますから、お気持ちは察して余り有ります。

問題の医薬品は一時、出荷が停止されて、結局は問題無しとなって再出荷となったのですね。余りに素早い展開で、薬剤の臨床データーを自分達で取った上での結論とは思えないのでこんなに早く問題無しと確認出来る物なのかとも思いますね。組織ぐるみでデーターを改竄していたのにお役人さん達が何を根拠にしたのかが不思議です。紙の経年劣化まで偽装した所が化学者の集団なんだなと思いますが、そのおつむを他に使って頂きたいです。

ニュースを観ながら薬害エイズ問題の当該会社で有り、96年にやっと和解が成立した企業で有る事は別の問題としてジェネリック医薬品の問題と、どう違うのだろうかと思いました。

ジェネリック医薬品と言うのは有効成分そのものの物質特許が切れた医薬品で「製剤特許」は切れていない(殆どの場合)為、薬の添加物や剤形が異なっているが法的に「有効性の試験」は存在しても「安全性の試験」が無く、先発薬のような厳しい臨床試験を必要としない。その結果、事実上、製剤の際コーティング剤や薬剤を安定させる添加物に関しては規制が存在しない。今回の問題の「製造過程の一部が、厚労省が承認した方法」と言うのは問題の医薬品がワクチン剤で現在はジェネリックが存在しない為、必然的に全てが先発薬だから問題なので有って、ジェネリック医薬品が存在していたらそもそも一部ですが「厚労省が承認した方法」が存在しないのですから、製造過程の一部が何かにもよるとしても問題にはならかったのかも知れないとも思います。近年ではワクチンの製造を発展途上国に移してジェネリックを作る可能性も出て来て検討されています。

先日、政府は国内のジェネリック医薬品の薬価を下げ、国内シェアを50%にする方針を打ち出しましたが、処方する側の医師の65%は「薬効効果に疑問が有るから患者さんに使いたくない」「効能に不安感が有るから使わない」と答えています。特に向精神薬のようなとても繊細な薬効効果が期待される場合には使いたくないと考える方の方が多いそうです。診療科に関わらずジェネリック医薬品が特に問題が有る物ではないが先発医薬品と全くの同じだと考えないで欲しいと明記している医療機関も多数有ります。

一般的に「ジェネリック医薬品は特許が切れた薬」「同じ効果を得ることができる」とされていますが、個人的にこれは正しいけれど、間違いでも有ると考えています。誰にとっても何事も経済的な負担が少ない事に越した事はないですが私は薬局でジェネリック薬を希望するかしないかの問いにジェネリック薬拒否にしています。

先に書いたように個人的に薬効効果に疑問が有る事も含め、先発薬より安い、患者負担が少ないと言う宣伝はなんだかとてもお得のような印象を与えますが、明細をよく見ると薬価が下がっていたとしても先発薬の半分か薬によっては3/2で大差がない上にジェネリック薬を処方された際には保険点数が加点されています。後発薬だからこそより良い医薬品になっている物も多数存在している事や先発医薬品と同様に「医薬品副作用被害救済制度」が有る事を承知していてもやはり、素人ですから安全性を保証する規制がない=法的に義務がない医薬品の数百円の差に自分の健康を委ねる価値が有るとは思えないからです。

しかし、いくら拒否したとしても健康保険等で使用できる医薬品の扱いにはややこしいルールが存在し、大学病院だから調剤薬局だからと言って全ての医薬品が用意されていて処方出来るのはないので難しい所も有りますし、薬局にそれしかないと言われて、絶対に嫌だと拒否も出来ないので、基本的には拒否と言う姿勢で、処方された薬の殆どをジェネリックでと言われたらその薬局には行かない事にしています。個人的に自由と言うのは選べる事だと思っているのでジェネリックのみしか扱わない薬局を作って患者が選択できれば良いのにと思っています。

幸い、C型肝炎の治療薬「ソバルディ」等は経口新薬ですから、後発医薬品=ジェネリック医品薬が存在しないので、そういった心配が要らないので助かっています。

「化血研」は過去にエイズやB、C型肝炎の問題も有りますから、製薬会社としての倫理観を問われる問題で違法行為は許されないですが、ジェネリック医品薬の問題のように効率や経済問題を最優先としてしまうと、肝心の患者が置いてきぼりにされてしまいます。

どんなに医療科学が進歩しても防げない感染症は有るとしても、「故意」或いは「予測可能」「この程度の違いは問題ないだろう」という思い込みで命に関わる事に携わって欲しくないと問題が発覚する度に言われますが、何時になったらこう言う事は終わるんでしょうね・・・。

それにしても仮にも大手企業が報道されてWebの情報にアクセス出来なくなるお粗末さに笑ってしまいます。広く大衆の命の関わる事で許されない事実が発覚したのに危機管理と言う意識がないのでしょうね。事は企業として信用を失う大事で子供でもないのきちんと謝罪して経過報告をする事も出来ないんでしょうかね。企業理念が現れていると言う事なのかしら。

C型肝炎に完治なし。

ソバルディの服用も秒読み段階になりました。

インターフェロン治療が終了して半年後に再燃となり、その間に改めてC型肝炎とは?と考えました。啓蒙CM等で「治る病気です」や「完治」と言う言葉を見聞きしますが治療が上手く行けば「完治」では無い事を知りました。C型肝炎の場合、治療終了後半年を経過した時点でHCV-RNA検査結果が陰性を維持していると著効。「著効」=医療などにおいて薬や施術が著しく効果をもたらすこと。薬がよく効くこと。正確には「ウイルス学的著効」と言うのだそうです。著効後、HCV-RNA検査結果が陰性を維持した場合は「寛解」。

薬でウイルスの増殖を抑え、効ウイルス剤でウイルスを駆除する。服用を続ける事でウイルスの量が減り、より効ウイルス剤の効果が上がる。現在の検査技術で検出限界以下となる事で陰性と判断される。ウイルスが増殖する特性を持っているのだから、体内に残っているウイルスが再燃してしまう事も起こりうる。再燃した時に担当医から「再燃した場合、高ウイルス量になる」と言われた事を考えるとまた再燃した時も同様の事が起きる事が予測されます。

元々が高ウイルス量でしたから私の肝臓はウイルスにとっては適した環境なのだと思います。何故、住み易いのかは体質としか考えられないですが、きっと彼らにとって居心地の良い何かが有る体質なんでしょうね。

「ウイルス」が生物学的にどう定義されているのかは分かりませんが、個人的に「彼らも生きている。攻撃されれば抵抗する」と考えているので、ウイルスも住み付く所の環境に合わせて生存を掛けて生き延びる方法を学習するのだろうと考えて居ます。

現在、過去に根滅されたと考えられていたウイルス感染がおこっています。人や物の流通が世界規模になり、既存のウイルスでも国内にはなかった型が入ってきて従来の概念や治療では効果が期待出来ない事態も起こってしまっている。「エマージング感染症」と言われるほどの大規模感染の報告は有りませんが、それは日本が島国で在るが故だと考えて居ます。

結局の所、C型肝炎患者は何処が着地点なんだろうと思うのですが、著効となり、人に感染させてしまう確立は更に低くなった。「寛解」となり、体調に変化がなければちょこっと肝臓を労わりづつごく普通の生活で良い。でも自分の体内にウイルスが存在している事を忘れてはいけない。定期的な診察と検査を受ける事を怠らない。「寛解」となっても、他の病気に掛からない保証ではない。「完治」はなくても気を付ける事は健康体の人と同じで良いんだと思えるようになり「寛解」と言う言葉が使われる疾患はが多い事にも気づきました。「完治」と言う言葉は軽度の外傷以外にはないのかも知れないと思う程です。

服用が終わっても、最低、1年は「寛解」にならない。何時まで自分はキャリアなのだろうと思ったり、2度目の治療と言う事も有り、後一年が長いと感じるのですが、自分の努力でどうにも出来ない事をあれこれ考えても疲れるだけなので、再度、再燃となってもこれからもっと医学が進歩して、いつか「完治」となれる事を願いながら今、出来る治療をする。そんな覚悟も出来た気がします。

C型肝炎キャリアだとが判明してから思っている事が一つ有りまして、C型肝炎キャリアとなって変わった事の一つなのかは分かりませんが、蚊に刺され無くなったと言うのが有ります。

子供の頃から家族の中で私だけが蚊に刺され易く、夏場は手足はもとより顔もさされてしまう程で、何箇所も刺されて、掻き毟ってしまったり、飛び火なってしまったりするので両親は「どうしてあなただけ」と言って、母は私の体に蚊を見つけると「動かないで」と言ったかと思うと、手でペシっと叩いて蚊を殺して「こんなに吸っていた」と言ってました。肌の色も日に焼けてない所は白い方で、お風呂は冬場でも毎日と言う家庭でしたから特に汗くさかった事もないと思いますが寢る時は蚊のあの「ブ~ン」と言う音が何時も聞こえて来て、虫除けスプレーは被れるので不可でしたが蚊取り線香○○マットは必需品。

成人してからもそうでしたが、20代の或る時からピタっと刺され無くなり、今も夏場に半袖でいても一度も刺されません。蚊が好むと言う汗っかきは今も変わらず、高体温は子供の頃から35℃台の低体温なのでむしろたまに36℃台になる今の方が高い。動いた後でも低血圧も変化無し。大きく何か違うとしたらC型肝炎に感染している事くらい。子供の頃から住んだ所の周辺は緑の多い所で今も竹薮や雑木林と川の間を毎日、通って、蚊の群れに遭遇しても、山の中で蚊の群れが寄って来ても刺されなくなったのはC型肝炎だから蚊に嫌われてしまう程食べたくない嫌な血のかもなんて事を20代からずっと思ってました。科学的な根拠のない自分の思い込みなので、衛生環境が徐々に改善され身近に蚊がいなくなっただけかも知れませんが。そう言えば、お化粧をするようになってから外を歩いていても顔だけは蚊に刺され無くなりましたね。蚊にとっては嫌な何かが有ったのかも知れません。

それがインターフェロンで一時的に「ケンシュツセズ」となった時に自宅にいて20代の頃から数えて数十年ぶりに一箇所だけ刺さされて、あの痒みを思い出しました。蚊の事は詳しく知らないのですが、普段は植物の樹液や蜜を食料にしていて、産卵するメスが栄養価の高い血液を吸うと言う説が有るそうです。だとするとメスは卵を生む為に敏感に危険を排除しようとして小さいと言われているC型肝炎ウイルスを察知できて、C型肝炎ウイルスを取りこんでしまうと何某かの不都合が有ると知っていて寄って来ても刺さないのではなかろうかと思ってます。個人的に思って入る事なので全く科学的な根拠はないです。そんな研究をしていらっしゃる方もいないだろうとも思いますけどね。

蚊に刺されると大きく赤くなり、痒くてかくと水泡ができ、刺された後が痕になってしまうので刺されない方が良いんですけど、やっぱり蚊に刺されないと言う事はちょぴり寂しい気もしてしまうのですから、身勝手ですね。

来年の夏は著効になれてまた蚊に刺されるのかどうかが楽しみな夏になると良いなと思ってます。

線維化改善の治験

線維化した肝臓が薬で治る時代が近いと思わせてくれるニュースですね。

news.finance.yahoo.co.jp

始まったばかりの治験だそうでなので実際の患者さんを対象に服用する量が決まる治験のフェーズ3の段階まで行くのかは分かりませんが線維化を薬で治療しようという研究がされているのは心強い。薬が開発されたとしても対象となるのが、との程度の肝炎、肝硬変なのかなど詳細は不明ですが、上手い行けば数年内に市場に出てくるかも知れない。薬が出来れば今は一部でしか使用されていない線維化を測定出来る医療機器の開発も進み、レントゲン並みに気軽に検査できるようになるかも知れない。そうなれば機材の価格も下がる。と言う事は保険点数も下がる。

医療用と名がつげは何からなにまで高価。普通のスケールでも医療用と名が付くと市販の10倍の価格。30年近く前はMRI一台の定価が20億。実際にどのくらいの価格になるのかはなんとも…ですが、おまけが一台2億のCT。今は5億から数十億まで色々と有るようですが、勤務医はそんなに高いお給料貰ってませんから開業するとしたら余程の資産がない限りはとても一代では無理なので親子で開業される方が多いのはそれも理由の一つ。
CTスキャンMRIは大昔は全身を撮影する事しか出来ませんでしたが今は一部の撮影が可能になって、保険点数も部位によって違いようになりました。治療や薬の開発もですが、機材の開発も常に進んでいるのが医療の世界。治験が開始された薬が駄目でも近い将来は薬で治せる時代が来るのでしょうね。

何十年も慢性肝炎で「ケンシュツセズ」になっても余り快調になった実感がないけれど、線維化が改善されて始めて実感できるのかも知れません。その日まで「ケンシュツセズ」で居られますように。